3D スキャン(フレンチ Scooter編)

既に部品の提供が終了している機械装置類の部品をリビルトするお手伝いをする事があります。基本的には壊れた一部分だけでも3Dスキャンしたうえで、基本構造を考慮したうえで再設計を行う作業となります。場合によっては、壊れにくい改良を施した設計に変更する事もあります。

今回は、壊れたから何とかしたい!では無く、本来の姿をしっかりデジタルデータで保存しておこうといった取り組みです。今回のオーナー様は稼働車を2台お持ちなので安心ですが、1台しか持ち合わせていないオーナー様だと、この様な予防的作業に助けられる事があるかもしれません。

1950’s Terrot VMS (made in France)

今回行った一連作業では、弊社が製作している3Dスキャン用の立体マーカーを用いた作業風景の記録を撮らせて頂きました。本来、3Dスキャナを実施する際には、その測定精度をあげる為に基準となるマーカーシールを、測定対象物に貼り付けるのですが、貴重な機器へ粘着性のシールを貼り付けたくは無いので、本体底部にマグネットを入れ込んだ3Dマーカーを準備しております。計測対象物が磁性体である必要がありますが、装着・脱着が容易なので、とても重宝しております。

(1個から販売しておりますので、お気軽にお問合せください)

少し、3Dスキャンの実作業等の雰囲気も見て頂きましょう。

3次元の点群データの作成は、計測対象物の大きさや要求精度などにより様々な形式のスキャナがあります。今回使用したPeel3というハンディスキャナは、ソフトウェアが良く出来ているので3Dデータの取り込みが非常にスムーズです。

3Dプリンター等でミニチュア出力する程度であれば、このままのデータで問題無いのですが、リバースエンジニアリングを行うとなると3D CADでデータ活用できる様な形式に変更を行って行く作業が必要となります。

Geomagic Design-X

弊社では、リバースエンジニアリング用のソフトウェアとして、Geomagic Design-Xといった専用ソフトウェアや、最終的な利用用途に応じた3D CADソフト(SolidWorks, Rhinoceros, Fusion360)も準備しております。データとしてだけでは無く、そのデータを活用したオリジナル製品の設計サポート等も行っておりますので、こんな事出来ますか?といったアイデアレベルで結構ですので、お気軽にお声かけください。

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